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カイリのおばあちゃん 名前:Kairi's Grandma デビュー:『キングダム ハーツ』(2002年) 概要 レイディアントガーデン*(ホロウバスティオン)に暮らす老齢の女性。カイリの祖母。 古代のキーブレード戦争*にまつわる光と闇の物語をカイリに話している。 KH キングダム ハーツ キー オープニングにて、『キングダム ハーツ バース バイ スリープ』で彼女が話していたおとぎ話が流用されている。 キングダム ハーツ バース バイ スリープ レイディアントガーデン*でカイリに光と闇のおとぎ話をする。 キングダム ハーツ ソラはカイリのおばあちゃんが幼い日のカイリに光と闇のおとぎ話をしている光景を思い出す。ソラは知らないはずの光景だが、後にカイリの心がソラの中に眠っていたことから彼女の記憶を断片的に共有していたことが明らかになる。 登場作品 2000年代 2002年 キングダム ハーツ 2010年代 2010年 キングダム ハーツ バース バイ スリープ 2013年 キングダム ハーツ キー 声 キャサリン・ボーモント(2010年) 池田昌子(2010年)
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ルカのおばあちゃん 名前:Grandma Paguro デビュー:『あの夏のルカ』(2021年) 概要 イタリア*のポルトロッソ近海に住むシーモンスターの女性で、ルカ・パグーロの祖母。ルカの両親ダニエラ・パグーロ、ロレンツォ・パグーロと四人暮らし。 人間の世界を危険だと話すダニエラに対し、若い頃に人間の世界をこっそり見に行った経験をルカに話す。ルカの良き理解者でもあり、ルカの帰りが遅かった時にそれとなく庇うことも。 登場作品 2020年代 2021年 あの夏のルカ 声 サンディ・マーティン(2021年) 青木和代(2021年)
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321 【おばあちゃんの日 5話】 [sage] 2010/06/14(月) 21 31 20 ID lSMXUZsL Be スタートこそ勢いよかったものの、階段に足を踏み入れると麻由美の動きも球に緩慢になる。 「ふぅふぅ、あ、足があがらな~い。これって着物のせいだけじゃないよね…なんか腰とか背中も痛いし。」 「それが歳をとるってものよ。ほらほら、こんなところでもたもたしてないの。」 「あ、おばあちゃん、お、押さないでよ。」 すっかり若々しくなった祖母の後押しも手伝って、どうにか2階までの階段を登り切る麻由美。 「じゃあ、あたしが服を選んでいる間に、おばあちゃんはとりあえず着物だけ脱いでおいてね。」 「はいはい。でも今日は夕方までお父さんとお母さんも帰らないんだし、留守番だけならこの格好でもいいんだけどねえ。」 「そんなこと言わないでよ。折角、若いおばあちゃんになったんだから、オシャレ楽しまないんじゃ損じゃない。」 そう言い放つと、麻由美は早速とばかりクローゼットをあけ、中を探り始める。一方、祖母はやれやれといった感じで帯を解き始めた。 「わー!おばあちゃん、ほっそーい!」 一通りクローゼットをさぐり、いくつか選び終えた麻由美は、着物を脱ぎ終えた祖母の姿をみて驚愕と歓喜の混じった声をあげた。 「すっごーい!腰も足も腕も細いし…いいなあ。」 「おばあちゃんが若い頃はまだまだ食べるモノのあまりなかったからね…最近の若い子は食べるものが一杯あるから幸せだねえ。」 「でも、すごい。凄いよ。おばあちゃん。身長が低いからモデルはムリかも知れないけど、雑誌とかの一般からの写真募集なら採用されるかもしれないよ。」 「お世辞にでもそういってもらえると嬉しいねえ。けど、そろそろ服をもらえないかしら。」 「あ、ごめーん。えーと、これなんかどうかな。」 慌てて麻由美はチョイスした衣服を、少女のようになった祖母の身体へとあてはじめた。 数分後 「う~ん、なんかちがうのよね~」 「違うって…本当はおばあちゃんなんだから、若い子の服なんて似合うわけないのも当然じゃないかしら。」 「そうじゃないの。あたしが思っているイメージと違うというか…あ、そうだ!」 不意に何か閃いたらしく、麻由美はクローゼットとは反対側の壁へと向かった。 「おばあちゃん、これ!これ!」 麻由美の手にぶらさがっているのは、紺のブレザーに、Yシャツにネクタイ、チェックのプリーツスカート…彼女の高校の制服だった。
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A.I.おばあちゃん / A.I.おばあちゃん 【エーアイおばあちゃん】 テレビで聴いた懐かしのあの曲をAltちゃんが歌うよ! A.I.おばあちゃん / A.I.おばあちゃん 収録作品 ロング版収録 関連リンク ポップンミュージック9で登場した版権曲。担当キャラクターはALT(9)。 「みんなのうた」に使われていた同名の楽曲が元。 コンピューターおばあちゃん / V.C.O. feauturing Alt BPM 150 5b-12 N-18 H-25 EX-【9】35 ⇒ 【11】36 新難易度 5Buttons NORMAL HYPER EXTRA (16) (24) (31) (42) 某N○Kの「みんなのうた」から「コンピューターおばあちゃん」が登場。編曲があの世界的に有名な坂本龍一。登場時は非常に珍しい異色のテクノポップであり、オリジナルは酒井司優子が歌い、クリップがまさに宇宙をイメージしたようなものになっているため、記憶に残っている人もいるのでは?オリジナルはシンプルな音で構成されていたが、ゲームとしては音が少ないこともあって、原曲の雰囲気を損なうことなく見事なアレンジを施している。ピコピコ音がまさにコンピューターと思ってしまうだろう。 リズムは取りやすいが、基本的に裏リズムが中心になることを意識しよう。途中の台詞部分のみリズムが変わるのでGOOD連発に注意。とにかく同時押しがメインになるが、3箇所出てくる連続同時押しは見切れないとゲージが削られやすい。ハイパーでは5個押しが最後に出てくるために殺しになってしまう恐れもある。EXは道中の部分がリズムを取りやすいので回復に使おう。ただし難度の高いEXらしく6個押しで崩しにかかるので、同時押しのパターンを見切る能力が求められる。Lv35では厳しく、ポップン11でLv36になったのはこういう理由だろう。 何だか懐かしく切ない感じがする曲といえる。Ex譜面はコンボの切りどころが多くフルコンが難しい。特に最後で泣く人は多いはず。 元はN○Kでかつて放送されていた作曲コンテスト番組「みんなのメロディー」にて採用された楽曲で、有名なテクノバンドYMOのジュニアバンドという位置づけで結成された、コズミックインベンションというバンドが歌った。作詞作曲は映画監督としても活動している伊藤良一。元の原曲の曲調は坂本龍一によるものとは全く異なり、間奏地帯のモノローグは元々歌詞の一部でメロディーに載せて歌われていた。 収録作品 AC版 ポップンミュージック9~ポップンミュージック18 せんごく列伝 CS版 ポップンミュージック9 ロング版収録 0/1 ANGEL(CD)#? 関連リンク 村井聖夜 楽曲一覧/ポップンミュージック9
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翌日。 幼「やっと起きてきた。昼まで寝てるんだから。 もうみんなご飯食べちゃったよ?」 俺「うう……」 幼「すごい頭」 俺「ふあー……」 幼「和くんの好きなのだよ」 俺「ほんとだ」 味噌汁にうどん粉をこねたのとワカメが入っている、すいとんみたいなやつだ。 俺「これ好き」 幼「おばあちゃん知らなかったんだってよ。あんたが何も言わないからもう。 ちゃんとこれ好きとか言いなさいよね」 俺「今言ったよ?」 幼「遅いわ!」 ◇ 幼「ねえ、教会ってただで結婚式してくれるって」 俺「えっ」 幼「神父さんに言えばお花とかのお金だけで祝福してくれるんだって」 俺「ふーん」 幼「やろうよ。お花だけだよ」 俺「やっても良いよ」 幼「やった。約束ね」 俺「んー」 幼「あー嬉しい。ここ来て良かったー。 和くんのおばあちゃんがね、教えてくれたの」 俺「聞いたの?」 幼「ううん。写真あったら送ってほしいって言うから、結婚式してないって言ったら」 俺「ふーん」 幼「教会でも良いよね?」 俺「良いけど、美味しいご飯とか食べられなくて良いの?」 幼「良いよそんなの。どうせ和くんの食べられるのあまりないんだしもったいないじゃん」 俺「そっか。ごめんね」 幼「ファミレス行って高いの頼んでやるから良いよ」 俺「ウェディングドレスでファミレスとかすげえ目立ちそうだな」 幼「格好良いじゃん。お前手掴みで肉とか食っちゃえよ」 俺「なんで野生化すんだよ」 幼「ノリで。私はスパゲティー食べるわ、セレブっぽく。 そうすればギャップで美女と野獣に見えるかも」 俺「ウェディングドレスでファミレスって完全に貧乏っぽいだろ」 幼「大丈夫、290円のスパゲティーもウェディングドレス着て上品に食べれば480円くらいに見えるはず!」 俺「はははっ、ちいさっ」 幼「じゃあなんか案出してよ」 俺「一人でドリンクバー三つ頼むとかどうよ。きっと全員腰抜かすぜ」 幼「な、なんて金持ちなんだこいつら……!」 俺「それで三井住友ビザカード出せば完璧」 幼「五人くらい心臓麻痺するな」 俺「犯罪的な金持ちだな」 幼「無敵だな」 俺「よし、ぼったくりのコーンポタージュも飲んで良いぞ」 幼「よろしいのですか」 俺「ふはは、問題ない」 幼「おそらく辺り一面火の海となりますが」 俺「構わぬ」 幼「かしこまりました」 犬「ワン、ワンワン」 ◇ 犬の散歩に付き合った。 幼「和くんも持ってみる?」 犬のヒモの先を俺に向けるみお。 俺「やだよ!」 幼「なんでよ」 俺「だって危ないだろ。 おばあちゃん、前の犬の散歩で手首骨折したんだぞ。二年くらい訓練しないと無理だろ」 幼「そんな大げさな……」 俺「犬に引っ張られて道路に連れてかれて車に吹っ飛ばされるかもしれん」 幼「手を離せば良いじゃない」 俺「パニックになってる奴がそんな冷静な判断出来るかよ。犬に慣れる訓練とかしなきゃ。 犬を飼うのとか資格が必要にすれば良いんだ。最初はアイボで練習してさ」 幼「アイボすごいかわいいよね。もっと流行っても良かったのに」 俺「俺のアイボはかわいいけど、最初がな。最初って四角いメタリックのやつかな? あれとかロボ度高くてかわいくなかったからな。メッセージチャットの機能もないからなんの仕草か分からなかったりしそうだし。 まるっこくて分かりやすいあれの方が女の子向けだよ」 幼「あれ絶対女の子釣れまくるよね。首かしげる仕草とか肉球押すと驚く仕草とか超かわいい。ロボを舐めてた」 俺「だよな。かわいいよな。 ワンワンって言わないし」 幼「それお前にとってはメリットなんだ」 俺「だってわけわからんこと言われても困るよ」 幼「私いつもお前にわけわからんこと言われてるんだけど困って良い?」 俺「良いよ」 幼「困ったーん」 俺「えっなにそれ」 幼「お前がやらせたんじゃねーか!」 俺「別にやらせてはいない」 幼「ちくしょーもうヤダ……」 俺「今のなんだったの?」 幼「なんでもねーよ」 俺「よく分からなかったからもう一回やって」 幼「やるかバカ死ね!」 ◇ またプール。 幼「お待たせ。泳いでれば良かったのに」 俺「いやー疲れてね」 幼「まだ来たばっかじゃねーか!」 俺「ここまで来るのが結構疲れるんだよな」 幼「アホ」 俺「だって坂になってるじゃん。そんでまたウォータースライダー上がって行かなきゃならんし。 スキーも上までリフトで行くんだからウォータースライダーにもエレベーターつけてくれないかな」 幼「防水とか難しいでしょ」 俺「あーそっか。 ……今は空いてるから良いけど、混んでたらすげー疲れるだろうな。子供がうるさいだろうし」 幼「でも和くんは空いてて残念なんじゃない? 若い子の水着見たかったでしょ」 俺「んでも、みおが痴漢されるの嫌だし」 幼「痴漢されそう?」 片手は頭の後ろ、片手は腰。セクシーポーズをとるみお。 俺「すごくかわいいよ」 幼「へへー……ドキドキしちゃう?」 俺「もう水着ひっちゃぶきたい」 幼「やめろ!」 ◇ 俺「鼻が、鼻がツーンと……」 幼「キャハハ、バカねえ」 俺「お前が急に水の中に引きずりこむからだろ! くそっ、仕返ししてやる」 幼「ちょっとやめて下さい変態。近寄らないで」 俺から離れるみお。 俺「待てー」 幼「ノロマー」 しばらく追いかけっこをして、みおの腕を掴む。 俺「へへっ、もう逃げられないぞ」 なんか悪者みたいなセリフ。 幼「捕まっちゃった」 俺「どうだ見たか」 幼「すごいね和くん。泳げなかったのに」 俺「でも、はあ、疲れた。みお早いよ」 幼「あはは。スタミナ不足だね」 俺「ずっと泳いでなかったのに無理だろ。 仕返しに帰りに水車に固定して水責めしたいけど素人がやると危険だからみおを大切にしたいから許してやる。あなたが好きだから」 幼「わー優しいー……のか?」 俺「聞かれても困る」 幼「だって、何か良いこと言われたのかと思ったけど水車で水責めって鬼畜だろ」 俺「今日の服装だとスカートの中が見えて恥ずかしいもんね」 幼「鬼畜なのはそこじゃねえだろ!」 ◇ おばあちゃんちに戻って。 幼「それで和くんたら『疲れるからウォータースライダーにエレベーターが欲しい』とか言うんですよ」 母「疲れるから滑り台で遊ばないって子だったからね」 幼「ええー!?」 母「みんなと公園行ってもずっと一人で砂場で遊んでたでしょ?」 幼「あーよく覚えてないけど……」 母「ブランコに乗せてみたんだけどね。 ちゃんと『お母さん手を離すからね。和が手を離したら危ないからね』って聞いて『うん』って言ったのにすぐ離してドテーンって倒れて。 それからほっといた」 幼「なんで離すのよバカ」 俺「多分ブランコなんて興味なかったんだよ。 立ってるのも鎖を持ってるのも疲れるし、早く砂場に戻りたいなあとか」 幼「どんだけやる気ないんだよ! あれなんだろこれなんだろってのが子供だろ!?」 俺「滑り台は滑るのは好きだから、もしエレベーターがあったら滑ってたのにな」 幼「バカ! あの階段で子供に体力つけさすんだよ! ジャングルジムとかうんてい(←なぜか変換出来ない)とかタイヤの跳び箱とか」 俺「まあやらない奴は一切やらないんだけどな」 幼「そんな変人はお前だけだ」 俺「ふん。お前らも最初は砂場で遊んでたくせにあっちこっちで遊びやがって。 次の面に行くのは砂場を全クリしてからだろ」 幼「お前は公園で何のゲームをやってたんだよ」 俺「あげくの果てに小学三年とかのぶんざいで鉄棒や縄跳びにまで手を出しやがって尻軽が」 幼「なんか男をとっかえひっかえみたいなノリにすんなよ」 俺「汚らわしい。ピョコピョコ縄なんて跳びくさって。 あっちでピョコピョコこっちでピョコピョコ。恥ずかしいったらないよわたしゃ、うう……」 幼「あはは、言い方だけじゃねーか。誰だよ」 母「あんたこんな喋るんだ」 ◇ 俺「何してたの?」 幼「和くんのおばあちゃんにちゃんとした魚の捌きかた教えてもらってた。うちお母さん両方とも出来ないんだよね」 俺「あんまり寄らない方が良いぞ、いつ理不尽に怒られるか分からないから。 娘が世話しててストレスで緊急入院しちゃったんだぞ」 幼「別に怒られたって良いもん」 俺「あーそうだったな」 幼「野菜の育て方も教えてもらっちゃった」 俺「ゲゲッ! おばあちゃんは園芸好きだったからな」 幼「安く出来るのかな?」 俺「バカ、出来るわけないだろ。 素人がペヤング一個作るのと工場がペヤング一個作るのどっちが安くて美味いか分かるだろ」 幼「あーそっか。でもなぜペヤング……」 俺「土に種植えるだけで美味い物がたくさん生えてくるなら、農家はわざわざ畑耕さんわ。 肥料とか使って美味しい物をたくさん収穫出来るから儲かるんであって」 幼「なるほど」 俺「とにかく、捕獲失敗しまくったあげく全部逃げるのがウザ過ぎるからやらない方が良い」 幼「何言ってんだこいつ」 ◇ おばあちゃん達と七並べ。 祖母「和ぼうこんな元気になってまあ」 俺「そうかな」 祖母「みおさんのおかげじゃ。和ぼうは見る目がある、良い子を見付けた」 俺「えー?」 幼「何の『えー?』よ」 祖母「魚も食べるようになって。魚はたくさん食べた方がええ」 幼「そうですよね」 祖母「体もな、今くらいの方が健康でええ。太り過ぎも痩せ過ぎも良くない。 しっかり見てやってくれんね」 幼「はい」 俺「げげ」 幼「聞いた和くん? これからはビシバシ行くからね!」 俺「参ったなあ……」 祖母「和ぼうは良い子を見付けた」 俺「それさっき聞いたけど」 幼「大切なことだから二度言ったの! 心に刻みなさい」 俺「とりあえずキングね」 幼「パス3」 ◇ 帰りの新幹線。母とは別の席になった。 おばあちゃんが作ってくれた焼き飯を食べる。タマゴとハムだけしか入ってないので俺にとっては嬉しい。 幼「なんでこんな美味しく作れるんだろ」 おばあちゃんの漬け物をパリパリしつつみおが不思議がる。 俺「漬け物?」 幼「全部よ。ゴボウの天ぷらにほうれん草のお浸しに」 俺「おばあちゃんが料理作れる状態で運が良かったなお前。調子悪い時なら七並べも出来ないぞ」 幼「ホントにね。もう何もかも最高だったもん」 俺「そんなかなあ」 幼「めちゃくちゃ美味しいって。あんた変」 俺「おばあちゃんち、好物があんま出ないんだもん。 煮物とかトーストとか多いし」 幼「バカ、あの煮物が最高なんじゃない! あー、あんた肉じゃがとかあんま好きじゃないもんね」 俺「肉じゃが甘いんだもん。つまんない」 幼「味が濃い物ばっかりだと体に悪いでしょ」 俺「でも体に悪いのに人気の物って、体に良くて人気な食べ物を美味しさでははるかに上回ってるってことだろ? 体に悪いのに世に出回ってるってことはめちゃくちゃ美味いってことなわけだ。 極端に言えばタバコとか酒だって、デメリットを上回る魅力があるから高い税金かかっても売れるんじゃん。 カップヌードル食べてコーラ飲むのが最強なんだよ」 幼「いや私の味噌汁が最強だべ」 俺「それは認める。興奮する」 幼「興奮はおかしいだろ」
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翌日。 蛙「ゲロゲロ」 蛙「グエグエグエ」 蛙「ゲーコゲーコ」 幼「ケロちゃんすごいね」 俺「大合唱だな」 雨で蛙の鳴き声が絶えない。 俺「ラブホ探せないじゃん……」 幼「諦めなさい。大人しくしてろってことよ」 俺「雨だからデート連れてってあげられないし、家でゲームでもするかな」 幼「バーカ、晴れててもデートなんか行く気ないくせに」 俺「えっ何? カエルがうるさくて聞こえなかったわ」 幼「そこまでうるさくないだろっ!」 ◇ 幼「ヒゲ伸びてるよ」 俺「うん」 幼「うんじゃなくて剃れよ」 俺「ヒゲソリ持ってきてないよ」 幼「忘れたの!?」 俺「忘れたんじゃなくて邪魔だから。前に来た時も持って来なかったよ、すぐ帰るし」 幼「じゃあ普通のヒゲソリ使えよ」 俺「あんなのこわくて電動しか使ったことねーよ」 幼「よし、暇だし私が剃ってやろう!」 俺「えっ!?」 幼「何よ?」 俺「いや、危ないんじゃないかと」 幼「私、器用なのよ?」 俺「うーん……」 幼「まあ見てな」 ◇ 従妹「アゴ切っちゃったの?」 俺「あはは……ちょっとね」 幼「まあ元気出せよ」 俺「こうなると思ってたんだ……」 ◇ 幼「和くんちょっとおいでー」 俺「何?」 幼「良いからおいでー」 みおの声のトーンが、叱る時や何かさせる時の声だ。猫なで声なのに寒気がする。 嫌だがしぶしぶ行く。 俺「なんだよ……」 幼「ね、これさ。動かすから棚のお皿全部テーブルに出して」 俺「なんでだよ」 幼「位置を変えるの。あっちのが良かったんだって。ついでに掃除する」 俺「やれって言われたの?」 幼「いや、言われてないけどこの冷蔵庫のドアが当たるから失敗したねって」 俺「やめとけよ、言われたんならともかく下手に動かすと怒られるぞ。 おばあちゃんはただでさえ几帳面できれい好きで完璧主義者なんだから。お米の水も、何度も何度も流して透明になるまでやらないと気が済まないんだよ。 このお皿はここじゃなかったとかここだとダメだとか言われるかもしれないだろ。 お母さんとおばあちゃんなんかいつも大体一回はケンカになるんだから余計なことはしない方が良いって」 幼「でも、やって良いですかなんて聞いたら遠慮してしなくて良いって言われるに決まってるじゃん」 俺「はあ……じゃあお母さんに聞いてみて。それで大丈夫そうならやって良いよ。 ただ、おばあちゃんとケンカになったら俺は遠慮なくみおをかばうからな」 幼「え、良いよかばわなくて。聞いてくるね」 ◇ みおの提案に母は喜んで飛びついた。 幼「はい」 俺「……」 母「はい」 俺「……」 二人から皿を受け取りテーブルに並べていく。ああダルい。 俺「あんたらさー」 幼「ん?」 俺「家の掃除より仕事先の掃除の方が好きでしょ。そんで、職場が暇な時でも仕事探してやるタイプでしょ」 幼「そうそう」 俺「俺だったらこんなこと命令されなきゃ絶対したくないわ。あんたら他人のために動いて疲れて、人生が罰ゲームだよね」 幼「あはは、ひどっ! 楽しいじゃん」 母「ねー」 俺「損なやつら」 そんなことを言いつつも、みおを選んだのは正解だったとしみじみ思う俺でした。 世話焼きタイプの幼なじみは王道! ◇ 祖母「棚ありがとねぇ、かずぼう。えらかったろ」 俺「俺はほとんど何もしてないよ」 えらかったというのは疲れたというような意味だと思います。 ◇ 俺「おい、俺が自らやったことになってんのか?」 幼「和くんがやったって言った方が喜ぶでしょ」 俺「やめろよな、そういうキャラじゃないんだから。恥ずかしいだろ」 幼「えー、良いじゃん」 俺「やだよ」 幼「変なの」 俺「変なのはお前だ。頑張ったのに手柄持ってかれて良いのかお前は」 幼「おばあちゃんが喜んでくれるのが一番じゃない」 俺「俺は俺が疲れないことが最優先だ」 幼「このウゴカザルが」 ◇ 椅子「ガタガタ」 俺「この椅子ガタガタしてる」 祖母「それ、もうほかしとかんといかんね。忘れとった」 ほかすというのはおそらく捨てるという意味です。 なんでガタガタしてるのか、床に座り椅子を裏返して見てみる。 俺「んー……?」 幼「直すの?」 祖母「なおさんでええよ。おばあちゃんやるから」 俺「見てるだけ」 この祖母のなおすは、片付けるという意味かと。 みおがちょこんと近くに座る。特に用事はなく、見ているだけだ。 みおは俺が何かを組み立てているとよくそばで見ているのだ。自分では絶対作りたくないのに、見てるのは楽しいらしい。 釘抜き取ってとかペンチ取ってとか言うと、大喜びで取ってくる。ボールに飛びつく犬を連想させる。 たまに組み立て三段ボックスなどを買っては、俺に組み立てさせて喜んでいる。 俺「十円ある?」 幼「ん、あるよ」 十円で足の骨組みのネジを少し外し、ティッシュを隙間に挟んで戻してみる。 俺「うーん……」 これじゃ根本的な解決にはならないよな、と考えているとみおがひっくり返った椅子を元に戻した。 幼「座ってみるべ」 俺「まだ何もしてないけど」 幼「あ、大丈夫じゃない?」 俺「これじゃ音がしないってだけでしょ」 幼「いや、揺れないよ?」 おばあちゃんにも座ってみてもらう。 祖母「おお、かずぼうありがとね」 何もしてないんだけどまあ良いや。 ◇ 祖母「そのかずぼうのでおばあちゃんの携帯も充電出来るんかね」 俺「どれでも出来るよ。ほら」 カチッと充電する。 祖母「貸してくれるか?」 俺「良いけど、おばあちゃん充電器ないの?」 祖母「普段はちーので充電しとるのよ」 娘の一人だ。隣に住んでいる。 俺「じゃあ大変じゃん。これ置いてってあげる」 祖母「いかん、それじゃかずぼうが困るやろ」 俺「携帯の交換する時にタダで貰えて家にまだあるから大丈夫」 祖母「ほうか、それじゃもらって良いんか?」 俺「予備あるから」 ◇ 祖母「かずぼうまだ起きとるか?」 俺「起きてるよ」 祖母「かずぼう、針に糸ば通してくれんね」 俺「うん」 ゲーム機をパタッと閉じておばあちゃんの部屋へ向かう。針に糸を通す。 祖母「ありがとかずぼう」 俺「いやだいじょぶ……」 ゴニョゴニョ言いながらみおと自分の部屋に戻ると、みおが笑顔だ。 幼「あんなこと言っておいてかずぼうもよく働くじゃん。良いとこあるね」 おばあちゃんに聞こえないように布団をかぶり小声でしゃべっています。 俺「無視するわけにもいかんだろ」 幼「でも即座に動いたじゃん。私に言われたら、バトル終わってからとかでしょ。 椅子は自発的だったし、充電器も。 偉い偉い」 俺「それはそれで、私よりおばあちゃんの方が大事なのかってならないの?」 幼「なるわけないじゃん」 俺「ふーん」 なんだこいつ、俺をほめて興奮させようってのか。 幼「やっぱ私、和くん大好き」 俺「……寝る?」 幼「ふふっ、うん」 ふふってなんだと思いながら電気を消した。 ◇ みおを上にして抱く。 みおのやわらかいお尻に手が触れる。目を閉じて、みおの水着姿のお尻を思い出す。 俺「……明日プール行く?」 幼「行きたい」 俺「プール好きなんだな」 幼「私って基本的に運動好きだから、和くんと運動出来るの楽しくって」 俺「そうなんだ」 幼「他にもスポーツやりたいな」 俺「俺とじゃ下手くそ過ぎてつまんないだろ」 幼「そんなことないよ」 俺「そう?」 幼「あん……だって和くんだって、私がゲーム下手でもいっしょにやってくれるでしょ。 和くんが空振りしたり転んだりするのを見てるのも楽しいよ」 俺「それだとなんか転ぶの笑ってる性格悪いヤツみたいだぞ」 幼「だって和くんが情けないと楽しいもん」 俺「なんでだよ」 幼「罰ゲームで和くんを椅子にして座ってる時の和くんのつらそうで情けない声とか、心底楽しくてゾクゾクっとくるの。フフフ……」 俺「お前なんて調教し直してやる」 幼「そんなこと言って良いの?」 みおの手がパジャマのズボンの中に入ってくる。そのまま股間をなでる。 俺「服従します」 ちなみに隣の部屋ではおばあちゃんが「願わくはみなのとうとまれんことを……」などと聖書を読み日課の祈りを捧げています。
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334 【おばあちゃんの日 9話】 [sage] 2010/06/20(日) 20 39 09 ID iGDDYN6S Be 「え、それって…でも、そんなことできたらいいね。おばあちゃんは若くなった分元気になるし、あたしももうちょっと大人っぽくなれるわけだし。」 「おばあちゃんがいいたいのとそんなことじゃないんだけど…そうだ。もしも…あくまでももしもの話だけど、コンサートにいく間だけ、おばあちゃんの年齢と麻由美の年齢を交換できるとしたら、麻由美はうんといってくれるかい?」 「年齢を交換する?…それって…あたしがおばあちゃんみたいな歳になって、おばあちゃんが女子高生になるってこと?」 「わかりやすくいうと、そんな感じかねえ。」 「そんなことホントにできるの?もし、できるのならちょっと面白そうだけど。」 「面白そう…ね。麻由美ぐらいだとそう考えてもおかしくないわね。で、もしできるのなら、やってくれるかい?」 「コンサートに行っている間だけなんでしょ。それくらいなら、ちょっとおばあちゃんになってみるのも面白いかなあ。うん、いいよ。でもホントにそんなことできるの?」 「疑うのも無理はないけどね。これは実際にやって見せた方がいいだろうね。麻由美。おばあちゃんの前に座って貰えるかい?」 「うん、ここでいい?」 「そうそう、そこでいいよ。一応、念のため、ちょっとの間目をつむっていてもらえるかい?」 「うん。」 麻由美が目をつぶって、1分ほどが過ぎただろうか。 ちょっと堪えきれなくなった麻由美が声をかけようとした時、 「麻由美。もういいよ。」 不意に聞き覚えのない声が聞こえた。麻由美とほぼ同年代と思われるまだ10代の女の子の声。 もちろん、祖母でも母の声のはずもなく、一人っ子の麻由美には姉も妹もいないのだが、それならこの声の持ち主は… 疑問を抱きながら、麻由美が、うっすらと目をあけると、そこには着物姿の少女…麻由美と同じくらいの年頃の…が小さな笑みを浮かべながら座っていた。
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327 【おばあちゃんの日 6話】 [sage] 2010/06/15(火) 22 26 17 ID gQYQPXki Be 「わあ!おばあちゃん!凄く似合うよ!可愛い!素敵!」 「そ、そうかい…自分が若くなっているとはいえ、ちょっとピンとこないねえ。」 最近ではやや希少に値する、控えめで奥ゆかしそうな雰囲気を漂わせた少女は、高校の制服に着られているといった感じで、自分の身体を見下ろしていた。 「やっぱり、細い方が可愛綺麗というのは鉄板なのよね~。おばあちゃんと分かっていても、ちょっと嫉妬しちゃう。」 「そんなこといわないでおくれよ。麻由美、おばあちゃん、恥ずかしいんだから。けど、最近の子のスカートが短いって知ってはいたけど、本当に短いんだねえ。これじゃ下着は丸見えだし、布が短すぎてまるでスカートそのものはいてないみたいで落ち着かないよ。」 そう呟きながら少女となった祖母は照れるようにしてスカートの裾を握った。 先ほどまでアップでまとめられていた髪はクロノヘアピンと輪ゴムから解き放たれ、前髪周辺が色取り取りのアクセサリつきヘアピンでかきあげられるようにもちあげられている。 この少女をみた人間が、彼女を女子高生と思うことはあっても、本当は70近い老婆であるとはとても思わないだろう。 「でも、ホントに可愛いっておばあちゃん。学校にもこんな可愛い子はそんなにいないんだから。」 「そ、そうかい…そう言われると悪い気はしないけど。」 「そうそう、今日はその格好でいてもいいんじゃない。」 「それもそうだねえ。夜まで誰も帰ってこないんだし。誰か来ても、麻由美の友達の振りとかしてやりすごせそうだしねえ。」 多少嫌がっていた祖母も、麻由美の色々言われるとその気になってきたようだ。 「そうそう。折角の機会と、この力なんだから、おばあちゃんももっと楽しんだ方がいいよ。」 「ところで麻由美は、いつまでもここにいていいのかい?やりたいこともあるようだし、モタモタしていると元に戻ってしまうよ。」 「あ、そうだった。じゃあ、ちょっと遊びにいってくるからお留守番お願いね。おばあちゃん。」 「あ、ちょっとお待ち。下駄とか巾着とか出してあげるから。」 5分後、片手にサイフや携帯電話を入れた巾着をぶら下げ、足元は着物の柄によく似合った落ち着いた色合いの下駄をはいた麻由美は玄関で祖母の見送りを受けていた。 「分かってると思うけど、麻由美、充分気をつけるんだよ。歳を取ると身体の力がおちるのは当然だけど、素早い動きもできなくて思うように動けなくなるからね。 それに耳も目も悪くなっているから、車とか気をつけるんだよ。気づいたら目の前に車がいたなんてこともあるんだから。」 「は~い、気をつけま~す。それよりおばあちゃんこそ、若い身体、ちょっとでも楽しんでね。どうせなら、近所を歩き回ってきてもいいんじゃない。」 「こんな格好を人様にみられるなんて流石に恥ずかしいよ。それより、麻由美。何をしたいのかは分からないけど、楽しんできてね。」 「は~い、じゃあ、いってきまーす。」 典型的とも言える格好の女子高生に見送られる形で、老婦人はその年齢にはそぐわない快活な返事と仕草と共に家を後にした。 アリだから一つ頼む。
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318 【おばあちゃんの日 4話】 [sage] 2010/06/13(日) 21 41 15 ID tFbCympB Be 「ほら麻由美。もっと腕あげて。それと背筋も伸ばしてないとダメよ。」 「は~い、けど腕疲れる~身体重い~」 「歳をとるってのはそういうことよ。この前のことで分かってるでしょ。それに麻由美はいい方よ。病気とか怪我とかしていないままでその歳になってる分、まだ楽なんだから。」 「はいはい。それよりまだ終わらないの?」 「着物の着付けっていうのは、それなりに時間のかかるものなの。もっともこの若い身体だからまだ楽だけど。」 ここまでの経過を知らない人間がみたら、かなり違和感があるというか不思議と思えるような光景だった。 70歳前後に見える老婆に着物の着付けをしているのは、その孫娘といってもいいような少女。しかも、老婆の方が女子高生のような話し方であるのに対して、少女の方はまるで老人のように落ち着いた話し方だ。 謎の力によって、老婆となった本来は女子高生である麻由美は、今は少女の姿になっている祖母に、着物の着付けをさせられている真っ最中だった。 「はい、これで終わり。」 「ありがとう。おばあちゃん。」 「じゃあ、次は髪の方をいじりましょうか。着物姿にこの髪型じゃおかしいし。ほら鏡台の前に座って。」 祖母である少女に促され、慣れない着物に少々苦労しつつも鏡台の前に座る麻由美。 10分弱後 「ふう、こんなものかしらね。麻由美の髪質はおばあちゃんに似ているから、かなりいじりやすかったけど。」 鏡に映っているのは、光沢抑えめの鶯色の着物に身を包み、総白髪の少し手前といった感じの髪をふんわり気味にアップにまとめた、物腰柔らかそうな雰囲気の老婆…いやこの場合は老婦人と呼んだ方がむしろしっくりくる…だった。 「そうそう、こんな感じになりたかったの。流石、おばあちゃん。」 「流石って、おばあちゃん、他にはほとんど知らないからね。こんなことで喜んで貰えるなら嬉しいけど。」 会話を聞かなければ、孫娘に髪を整えて貰って喜んでいる祖母といった光景だが、実際には立場が逆なわけで、なかなかややこしい。 「あ、そうだ。おばあちゃんも今は若いんだから、あたしの服、着てみてよ。」 「え、おばあちゃんが麻由美の服を?ちょ、ちょっと最近の若い子の服は恥ずかしいよ。」 「最近の若い子って、今はおばあちゃんも若い子になってるんだからいいじゃない。この前は、普段着みたいなブラウスとジーンズしか着てなかったんだしね。このチュニックとジーンズ…だけじゃちょっと寂しいし…ほらおばあちゃん、あたしの部屋にきて。」 立ち上がった麻由美は祖母の手を掴むと、そのまま自分の部屋へと引っ張っていった。
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従妹「ダサいでしょ?」 翌日。制服を着た従妹。 俺「いやかわいいよ。写メして良い?」 従妹「えーなんで?」 俺「だってたまにしか会えないし」 従妹「別に良いけど」 俺「撮ろう撮ろう」 ジ、ジジ……カシャッ。 従妹「見せてー」 俺「ん?」 従妹「やっぱ私ブスだなー」 俺「かわいいじゃん」 従妹「うそばっか」 俺「いやかわいいよ。ドキドキしちゃうよ」 従妹「うそだあやめてよ」 俺「えー」 従妹「えー」 ◇ 幼「どうでも良いけど従妹を口説くなよ」 俺「見てたの!?」 幼「口説いたことは否定しないのかよ」 俺「でもみおのためにセクハラ我慢したよ」 幼「我慢って言葉が出てくる時点でヤバい」 ◇ 犬「ワン!」 母「おー、大きくなったねー。おばさん覚えてる?」 幼「あーっ! かわいいー」 犬「ウォン」 母「おーよしよし元気だったかー」 犬「ワンワン」 幼「散歩いっしょに行きたーい」 母「行こうよ」 幼「やった。散歩いこー和」 従妹「いこー」 この時、従妹は不登校。 俺「えー」 幼「良いじゃん行こうよ。お菓子買ってあげるから」 従妹「私もお菓子買ってあげるよ」 俺「じゃあ行く」 犬「ワンワン」 幼「そっか散歩嬉しいのかー」 犬に喋りかけるみお。 俺「ほんとかよ」 幼「散歩って聞いただけで連れてってくれるって分かってるんだから」 俺「へー」 幼「犬って賢いのよ」 俺「賢いならワンワン吠えて驚かさないでほしい」 幼「あんたが勝手に驚いてるだけだから」 ◇ 幼「なんでそんな離れてんのよ」 俺「近付くと寄って来るんだもんそいつ」 幼「あの人、大きいのにおかしいね」 犬「アウ」 従妹「こわくないよー?」 俺「こわいんじゃあない」 前に散歩中に犬の糞を踏みまくった話などを書いた通り、犬の散歩には良い思い出がない。 幼「あー、これが和くんの言ってた卵の自動販売機? 面白ーい」 俺「あんま安くないのな。売れんのかね」 幼「ねー」 鶏「コケーッ」 忘れたけど豚?「ブヒブヒ?」 幼「動物さん元気だね」 動物さんて。 俺「ニワトリ、朝うるさかったよな」 幼「お前ずっと熟睡してたじゃん!」 俺「なんだ、じゃあ気のせいか」 幼「いちゃもんにも程があるわ」 俺「前に来たときの記憶と間違えた」 幼「どんな間違え方だよ!」 俺「だって中学校で朝流れてた音のでかいパッヘルンベのカノン? あれよりうるさいんだよ」 幼「分かんねーよ!」 俺「ランララランララランララララララってやつ」 幼「そういう意味の分かんないじゃねーよ」 俺「ランララランララランララララララ ランララランララランララララララ」 幼「続けなくて良いから」 従妹「らんらららんらららんらららららら らんらららんらららんらららららら」 俺「……」 従妹「……」 幼「続き分かんないのかよ!」 従妹「えへへ」 ◇ [家] 幼「これなんだろ」 俺「多分漬物」 幼「えー食べたい」 俺「言ってみれば?」 ◇ 幼「この漬物、美味しいです」 祖母「そう。良かった」 幼「ゴボウの天ぷらもすごい美味しくてもう」 母「真似しても同じにならないのよね」 ◇ 二人の部屋。 幼「あー美味しかったなー。すごいよあれ、感動しちゃう」 俺「おばあちゃんが少し体調戻ってて料理出来て良かったね」 幼「うん。エビの天ぷらも私が作ったのと全然違ったね」 俺「えーそう?」 幼「違う違う。もう別物」 俺「ふーん」 幼「ふーんて。もっと感動しなさいよ」 俺「だっておばあちゃん、お肉やらないからなあ。 ほとんど魚か野菜かトーストで、焼き肉とかステーキとかすき焼きとかやったことない」 幼「お前おばあちゃんとこにもう少し居れば健康になれたじゃん!」 俺「いや、どうなんだろ。 おばあちゃんに預けられてたのに結局俺はその間野菜は食おうとしなかったみたいだし、肉好きに育ったわけだからな。 肉がなくてもエビとイモと大根と目玉焼きを食べまくる形の妥協になってたんじゃないかな」 幼「あーそっか。まあ肉食いまくるよりは体に良さそうだけど偏食自体はそのままっぽいよな」 俺「きっと美味い野菜でもダメだったんだろうな」 幼「じゃあ私の料理じゃ絶望的じゃん!」 料理に自信のない発言をしている時のみおがかなり好きだ。 ◇ デパートに行った。 水着はレンタル出来るのだがまあ……色々使えるので、ね。 「買ってあげるよ、いや買わせて下さい」 ということで買いに行った。 幼「この服あんた良いじゃん」 俺「前にみおが買ってくれたやつと同じで服を二つ着てるみたいに見えるようになってんだな」 幼「だからフェイクレイヤードって言えよ」 俺「みおって洋服の名前とか犬の名前とかよく知ってて、なんか攻撃的じゃないみたいだよね」 幼「なんだよそれ」 俺「あんまり蹴りそうに見えないっていうか」 幼「蹴りそうに見える人なんてキックボクサーくらいしかおらんわ!」 俺「あんまり人を再起不能にしてるように見えないっていうか」 幼「お前を今ここで再起不能にしてやろうか」 俺「ここでってアグレッシブだな」 幼「悪・即・斬だ」 俺「ぼく悪いスライムじゃないよ」 幼「悪い人間だもんな」 いつも通りのショッピング。 ◇ 幼「この服どう?」 ズボンを自分の腰にやるみお。 俺「ダメ」 幼「えーなんで!?」 俺「虎柄じゃん」 幼「色が違うじゃん。黒とグレーよ?」 俺「良くないよ。ケバい。そもそもなんでズボン? 全く魅力を感じない」 幼「バッサリだな」 俺「良くないよ」 幼「二回も言うな」 服を列に戻すみお。 幼「じゃあどんなのが良いのよ」 俺「普通ので良いんだよ白のワンピースとか」 幼「ロリコン」 俺「あ、ああいうのは?」 幼「ロリコンにしては良い選択ね」 俺「へー、裏こんなんなってんだ」 スカートの裏って気になりますよね。 幼「うー高い」 俺「先に水着見る?」 幼「そうしよ」 ◇ 幼「これどう?」 俺「ダメ。ケバい」 幼「んじゃこれもダメだよね」 俺「それは良い」 幼「ほぼ同じじゃねーか! お前の判断基準が分からん」 俺「この花全然ダメ。この花が正しい」 幼「和くんはどんなのが良いの?」 俺「みおの胸のことを考えてあげるとワイヤーとフリルがあるのが騙せて良いんじゃないかと」 幼「殺すぞテメー」 ◇ 俺「結局ワイヤーとフリルある水着にすんだもんな」 幼「う……だってやっぱ少しでもましに見せたいじゃん。 それに三角のだと自信あるみたいに思われそうだし」 俺「ははっ、少しでもましにってとこが良いな」 幼「変わらないと思ってんだろ。バカにしてー」 俺「してないよ」 幼「むむうー、悩殺してやるからな」 俺「それは楽しみだ」 幼「やっぱりバカにされてる気がする……」 ◇ おばあちゃん達とタクシーで健康ランドのような所へ。ここにプールもあるのだが、この日はお風呂が目的だ。 おばあちゃんは送迎してもらわないと無理だが、そう遠くないのでみおに道を覚えてもらいプールは翌日に二人で行くことにしたのだ。 幼「さっぱりしたー。男湯どうだった?」 俺「熱かった」 幼「あはは、和くんには熱かったかもね」 みんなで食事。俺とみおはラーメンを食べる。 俺「寝っ転がって入る風呂だけ少しぬるくなってたから、途中からずっとそこで横になってた」 幼「えー、良いなそれ。そんなの女湯にはなかったよ!?」 俺「女は恥ずかしくて人気出ないだろ。あお向けにぐてーって寝て丸見えなんだぞ」 幼「あー確かに恥ずかしい」 俺「枕がただの石で固いのが欠点」 幼「それ辛いね」 俺「でも寝てたよみんな。いびきかいてた。 寝ちゃうからぬるくしてあんだろうな」 幼「気持ち良さそう」 俺「みおはたまにお風呂で寝ちゃうからあれは危険だな」 幼「そういえばさ……」 俺「ん?」 幼「ううん。ナルトちょうだい」 俺「やだよ」 幼「良いじゃんネギ食べてあげたんだから。もらいー」 俺「あっ」 幼「ほら、チャーシューあげるからさ」 俺「うーナルト……モグモグ」 ◇ 幼「同棲してからよく和くんとお風呂入るからうたたね防止になってるねって言うとこだった」 俺「言えば良かったじゃん」 幼「いっしょにお風呂入ってるってバレちゃうじゃん」 俺「恥ずかしいの?」 幼「恥ずかしいよ……大体結婚する前に同棲してたとかもおばあちゃん的にはバレたらマズイんじゃないの?」 俺「じゃあバラされたくなかったら俺の言うこと聞いてよ」 幼「お前もちょっとは恥ずかしがれよ! なんで私だけの隠し事みたいになってんだよ」